赤坂鈴木デンタルオフィス
当院が考える虫歯治療のゴールは大きく分けて4つあります。
虫歯の原因となるのはプラークという細菌の塊の中にいるいくつかの細菌です。
それらを除去、コントロールしていくことで、細菌に侵されることのない口腔内をつくることです。
虫歯の早期発見、早期治療を行うことです。歯の表面にあるエナメル質は身体を構成する組織物の中で最も硬いという特長を持っています。
そのため虫歯の感染や外部からの刺激を守る役割をになっているため、エナメル質が溶かされないように、微細な変化に気づき予防することが重要となります。
健全な歯質を多く残すことが重要です。そのために「最小限の切削と接着技術の活用」をすることで、ご自身の歯質を多く残し、機能させることができます。
また治療効果を最大化するために、唾液や歯茎の溝から滲み出てくる水分、お口の中の湿度に気を使って、治療を行います。
虫歯予防が習慣になるようにサポートします。虫歯の原因が活性化する栄養分である糖分をコントロールしたり、唾液緩衝能という唾液の自浄作用を最大限活用した上で、適切なセルフケアを習得していただくことで初めて予防の土台が出来上がります。
そのため、当院では治療を前提にするのではなく、虫歯予防を前提とした治療を行います。
これら4つのゴールを達成して初めて、再感染のリスクを低減させることが出来、歯や歯列の寿命を伸ばすことに繋がります。ゴールを見ると大変そうに感じるかもしれませんが、ご自身の歯を大切にするために、二人三脚で頑張りましょう。
虫歯治療のゴールでお伝えしましたが、当院では適切な虫歯治療をゴールとするのではなく、虫歯予防を含めてゴールを設定していきます。
そのため、歯をなるべく削らない治療を行うのはもちろんのこと、虫歯の原因となる細菌への理解、虫歯のリスク低減の知識、無用な歯質の削除を避け、再石灰化を促す治療を行います。
患者様と一緒にゴールを設定し、エビデンスを交えながら一緒にデンタルIQを高めるスタイルで診療を行います。
MI(Minimal Intervention)は、「健康な歯質を多く残すために最小限の削除量で」 という部分にフォーカスされていますが、それ以外にも口腔内の細菌をコントロールすること、虫歯のリスクを低減させる知識を持つこと、歯の再石灰化を考慮した治療計画も含まれます。
患者様の歯質を多く残すために「最小限の介入で最大限の治療効果を」求めていくことが当院のスタイルです。
虫歯治療は「削った場所に銀かセラミックの詰め物を装着する」というイメージはありませんか?
当たり前のように行っている治療ではありますが、実は詰め物を装着するために健康な歯質を削ってしまうというデメリットがありました。
接着理論を用いた修復治療は、健康な歯質をより多く確保するために、材料を直接盛り付けて修復するダイレクトボンディングなどの治療法があります。
当院では無用な削除を避け、健康な歯質を残すために、最新の接着理論と材料を用いた治療を行います。
CO
要観察歯
最初期の虫歯です。白濁しているのですが、虫歯であるか見分けるのがとても難しいです。
この段階は要観察歯のため、口腔内をプロフェッショナルクリーニングで綺麗にしたあと、適切なブラッシング指導や生活習慣指導を歯科衛生士に受け、フッ素塗布を行いながら再石灰化を促します。定期的に通院して、経過観察をしっかり行いましょう。
C1
エナメル質の虫歯
虫歯がエナメル質に及んだ状態です。
白斑や褐色斑が認められますが、自覚症状を感じないため、放置されてしまう傾向にあります。この段階で発見できた場合は、虫歯の進行抑制、滑沢化を期待してフッ素塗布を第一選択となります。
歯科衛生士によるブラッシング指導や食習慣指導を治療の一環として行います。審美部位(前歯など)の場合は、コンポジットレジンによる最小限の切削修復を行う場合もあります。
C2
象牙質の虫歯
エナメル質の下にある象牙質にまで虫歯が到達した状態です。冷たいものを飲んだり、噛んだりすることで刺激が伝わり、ツンとした痛みを感じます。状態によっては、歯の毛細な管を通って、歯の神経に細菌が侵入する場合もあります。
レントゲン撮影を行った上で、歯髄への感染を食い止める目的で切削修復が必要となります。コンポジットレジンによる直接修復やインレー・アンレーなどの関節修復がありますが、より切削量を少なくするためにコンポジットレジン修復を選択する場合があります。
虫歯の範囲が大きい場合は、咬み合わせや材料の強度を考慮する必要があるため、象牙質を造る目的で間接覆髄という方法を用いることもあります。
C3
歯髄の虫歯
歯髄(歯の神経)にまで虫歯が到達した状態です。
激しい自発痛があり、刺激がなくても長時間の痛みを伴います。
神経付近まで虫歯が進行しているからと言って、必ずしも歯の崩壊が大きいとは限らず、小さな入り口から広がって、神経に炎症を起こしている場合もあります。
治療としては、感染した神経を部分的に除去(断髄)または全部除去(抜髄)します。全部除去した場合は、神経のあった管の感染部の除去と機械的洗浄・消毒薬を用いた科学的洗浄を行って貼薬します。
詳しくは根管治療のページをお読みください
C4
歯の根の虫歯
激しい自発痛が急に静まることがあります。それは歯の神経が細菌によって失活してしまったサインです。
痛みが急に静まったからと言って、虫歯が治っているわけではありません。虫歯は進行し続けますので、最終的に根の先にまで進行し、膿の袋を作ってしまいます。
この段階では根の治療を行い、感染部の除去、機械的洗浄・消毒薬を用いた科学的洗浄を行って貼薬します。レントゲン写真を見て、根の状態が改善されたら、土台を立て、被せ物を行います。
詳しくは根管治療をお読みください
定期検診を受けることで、虫歯の進行具合の確認、治療における切削量を少なくすること、そして虫歯に対しての知識を蓄えることを目指していきます。
エビデンスに基づいた診断を患者様にご共有した上で、個々人のプラークコントロールレベル(どれだけきちんと歯が磨けているか)を加味した治療・予防プランを立てていく必要があります。治療後も日々のケアが大切となってきます。
治療部位を直接修復するコンポジットレジンや象牙質を造るための間接覆髄があります。そのどちらにもメリット・デメリットがあります。
包み隠さず患者様にご共有した上で、理解していただけるよう何度でもご説明いたします。材質の物性や歯質の切削量、接着合着へのリスクを考慮して、チョイスしていく必要があります。
検査
コンポジットレジン修復
メタルインレー修復
メタルクラウン修復
口腔内スキャニング
11,000円(税込)
ダイレクトボンディング
一本あたり
33,000円(税込)
二ケイ酸リチウムインレー、アンレー
一本あたり
88,000円(税込)
ゴールドインレー、アンレー
一本あたり
88,000円(税込)
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